ニュースリリース

2025.05.20 リサーチ

【調査結果】がん経験者の7割が定期的な「全身がん検査」をやっていなかった!ビジネスパーソンが語る後悔の念

〜血液検査だけで全身のがんリスクが明確にわかる簡易検診の存在を知らなかったがん経験者の82.8%から、「知っていれば受診しておきたかった」との声〜

株式会社セルクラウド(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:濱野斗百礼、以下セルクラウド)は、40代以上の経営層・管理職層の男性で、がんに罹患した際も経営層・管理職層だった方110名を対象に、ビジネスパーソンのがん検診と後悔に関する実態調査を実施しましたので、お知らせいたします。

01|がん経験者の40.1%が、がん診断前に全身がん検査を「受けたことがなかった」実態、「2年に1回以上」受けていた人は36.3%にとどまる

02|全身がん検査を定期的に受診できなかった理由、「健康診断・人間ドックで十分」(40.0%)、「自覚症状がなく必要性を感じなかった」(30.0%)

03|マイクロCTC検査を知らなかったがん経験者の82.8%から、「知っていれば受診しておきたかった」との声

※1|全身がん検査とは:本調査では、脳MRI/MRA、全身MRI(DWIBS)またはPET/CT、肺CT、胃内視鏡、大腸内視鏡などを組み合わせて行う検査を指します。通常の人間ドック、腫瘍マーカー検査やその他がんリスク検査、全身MRI(DWIBS)のみ、またはPET/CTのみの検査は含まれません。

本調査のダウンロードはこちら:https://micro-ctc.cellcloud.co.jp/email
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■調査概要

  • 調査名称:ビジネスパーソンのがん検診と後悔に関する実態調査
  • 調査方法:IDEATECHが提供するリサーチデータマーケティング「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
  • 調査期間:2025年4月1日〜同年4月1日
  • 有効回答:40代以上の経営層・管理職層の男性で、がんに罹患した際も経営層・管理職層だった方110名

※2|合計を100%とするため、一部の数値について端数の処理を行っております。そのため、実際の計算値とは若干の差異が生じる場合がございます。

■受診したことのあるがん検査、第1位「大腸がん検診」、第2位「胃がん検診」

 「Q1.あなたが受診したことのあるがん検査を全て教えてください。(複数回答)」(n=110)と質問したところ、「大腸がん検診」が53.6%、「胃がん検診」が50.9%、「肺がん検診」が42.7%という回答となりました。

■受診したことのあるがん検査、第1位「大腸がん検診」、第2位「胃がん検診」

 「Q1.あなたが受診したことのあるがん検査を全て教えてください。(複数回答)」(n=110)と質問したところ、「大腸がん検診」が53.6%、「胃がん検診」が50.9%、「肺がん検診」が42.7%という回答となりました。

Q1.あなたが受診したことのあるがん検査を全て教えてください。(複数回答)
 ・大腸がん検診:53.6%
 ・胃がん検診:50.9%
 ・肺がん検診:42.7%
 ・子宮頸がん:7.3%
 ・乳がん検診:6.4%
 ・その他:10.0%
  ー舌癌
  ー膀胱がん
  ー腎臓がん
  ーすい臓
  ー胆のうがん
  ー前立腺がん
  ー腎盂がん
 ・これまでに受けたことがない:12.7%

■40.1%が、がん診断前に全身がん検査を「受けたことがなかった」実態

 「Q2.あなたは、がんと診断される前、全身がん検査(部位ごとの検査は除く)をどのくらいの頻度で受けていましたか。」(n=110)と質問したところ、「受けたことがない」が40.1%、「年に1回程度」が22.7%という回答となりました。

Q2.あなたは、がんと診断される前、全身がん検査(部位ごとの検査は除く)をどのくらいの頻度で受けていましたか。
 ・半年に1回以上:9.1%
 ・年に1回程度:22.7%
 ・2年に1回程度:4.5%
 ・3年〜4年に1回程度:13.6%
 ・5年以上受けていない:10.0%
 ・受けたことがない:40.1%

■実際に受けていた全身がん検査、「PET/CT(全身)肺・胃・大腸以外」は45.0%、全身MRI・DWIBS(全身)肺・胃・大腸以外」は35.0%にとどまる

 Q2で「半年に1回以上」「年に1回程度」「2年に1回程度」と回答した方に、「Q3.全身がん検査として、実際にどの検査を受けましたか。(複数回答)」(n=40)と質問したところ、「PET/CT(全身)肺・胃・大腸以外」が45.0%、「大腸内視鏡」が42.5%、「胃内視鏡」が37.5%という回答となりました。


なお、ここで言う全身がん検査とは、脳MRI/MRA、全身MRI(DWIBS)またはPET/CT、肺CT、胃内視鏡、大腸内視鏡などを組み合わせて行う検査を指します。通常の人間ドック、腫瘍マーカー検査やその他がんリスク検査、全身MRI(DWIBS)のみ、またはPET/CTのみの検査は含まれません。この定義に基づき、各検査の受診率がいずれも50%未満であることから、回答者の相当数が「自分は全身がん検査を受けている」と考えていても、実際には部分的な検査にとどまっている傾向が見られました。

Q3.全身がん検査として、実際にどの検査を受けましたか。(複数回答)
 ・PET/CT(全身)肺・胃・大腸以外:45.0%
 ・大腸内視鏡:42.5%
 ・胃内視鏡:37.5%
 ・全身MRI・DWIBS(全身)肺・胃・大腸以外:35.0%
 ・脳MRI/MRA:32.5%
 ・肺CT:27.5%
 ・腹部MRI・MRCP(腹部:すい臓・肝臓・胆のうなど):22.5%
 ・肝臓CT:20.0%
 ・すい臓CT:17.5%
 ・前立腺CT:17.5%
 ・腹部超音波検査(肝臓、胆のう、膵臓、脾臓、腎臓など):17.5%
 ・下腹部MRI(骨盤内:前立腺・子宮など):15.0%
 ・大腸CT:12.5%
 ・マンモグラフィー:2.5%
 ・乳腺超音波検査:2.5%
 ・乳腺MRI:0.0%
 ・その他:0.0%

■全身がん検査を定期的に受診できなかった理由、「健康診断・人間ドックで十分だと思っていた」「自覚症状がなく必要性を感じなかった」など

 Q2で「3年〜4年に1回程度」「5年以上受けていない」「受けたことがない」と回答した方に、「Q4.全身がん検査を定期的に受診できなかった具体的な理由を教えてください。(複数回答)」(n=70)と質問したところ、「健康診断・人間ドックで十分だと思っていた」が40.0%、「自覚症状がなく必要性を感じなかった」が30.0%、「多忙な業務で検診の時間が確保できなかった」が22.9%という回答となりました。

Q4.全身がん検査を定期的に受診できなかった具体的な理由を教えてください。(複数回答)
 ・健康診断・人間ドックで十分だと思っていた:40.0%
 ・自覚症状がなく必要性を感じなかった:30.0%
 ・多忙な業務で検診の時間が確保できなかった:22.9%
 ・検診費用の負担が気になった:14.3%
 ・検診結果で何か見つかることへの不安があった:12.9%
 ・過去がん検診を受けたので十分だと思っていた:10.0%
 ・検診予約の手続きが面倒だった:8.6%
 ・検診の重要性を認識していなかった:7.1%
 ・身体的苦痛が嫌だから:4.3%
 ・その他:4.3%
  ー必要ないと考えていた
  ー検査時切除で完了

■がん診断時に後悔したこと、「定期的にがん検診を受けていなかったこと」が26.4%で最多

 「Q5.がんと診断された際に、後悔したことを教えてください。(複数回答)」(n=110)と質問したところ、「定期的にがん検診を受けていなかったこと」が26.4%、「不規則な生活習慣を改善しなかったこと」が20.0%、「健康診断で指摘された項目を軽視していたこと」が19.1%という回答となりました。

Q5.がんと診断された際に、後悔したことを教えてください。(複数回答)
 ・定期的にがん検診を受けていなかったこと:26.4%
 ・不規則な生活習慣を改善しなかったこと:20.0%
 ・健康診断で指摘された項目を軽視していたこと:19.1%
 ・ストレスや睡眠不足を軽視していたこと:18.2%
 ・食生活の乱れを放置していたこと:16.4%
 ・体調の変化に気づいても放置していたこと:15.5%
 ・運動不足を放置していたこと:13.6%
 ・喫煙を続けていたこと:10.9%
 ・健康よりも仕事を優先していたこと:9.1%
 ・その他:0.9%
  ー遅かれ早かれなると思っていたので
 ・特にない:23.6%

■「定期検診を受けるのが遅れた」や「画像診断ではなくレントゲン線検査にとどめていた事」などの後悔も

 Q5で「特にない」以外を回答した方に、「Q6.Q5で回答した以外に、後悔していることがあれば自由に教えてください。(自由回答)」(n=84)と質問したところ、「定期検診を受けるのが遅れた」や「それまでも年1回は人間ドックを受診していたものの、画像診断ではなくレントゲン線検査にとどめていた事」など84の回答を得ることができました。

<自由回答・一部抜粋>

  • 定期検診を受けるのが遅れた。
  • それまでも年1回は人間ドックを受診していたものの、画像診断ではなくレントゲン線検査にとどめていた事。
  • 健康診断の回数を増やすべきだった。
  • 10年ほど前から、禁煙しているが、もっと昔から禁煙していれば、よかったかも。
  • 節制しなかったこと。
  • 飲酒。

■がんと診断されてから実際に困ったこと、「家族に心配や負担をかけてしまった」が43.6%にのぼる

 「Q7.あなたががんと診断されてから、実際に困ったことを教えてください。(複数回答)」(n=110)と質問したところ、「家族に心配や負担をかけてしまった」が43.6%、「急な入院や治療で仕事の調整が大変だった」が25.5%という回答となりました。

Q7.あなたががんと診断されてから、実際に困ったことを教えてください。(複数回答)
 ・家族に心配や負担をかけてしまった:43.6%
 ・急な入院や治療で仕事の調整が大変だった:25.5%
 ・治療費の経済的負担が大きかった:20.0%
 ・治療と仕事の両立が難しかった:20.0%
 ・精神的なストレスが大きかった:14.5%
 ・社内での立場や評価が変わった:11.8%
 ・復職に時間がかかった:11.8%
 ・仕事や昇進に影響があった:10.9%
 ・保険の適用範囲や手続きが複雑だった:10.0%
 ・その他:0.0%
 ・特にない:19.1%

■「入院・手術・術後のプロセスに不安がつきまとった」や「子どもが小さかったので、不安を与えたことが申し訳なかった」などの声も

 Q7で「特にない」以外を回答した方に、「Q8.Q7で回答した以外に、がんと診断されてから実際に困ったことがあれば自由に教えてください。(自由回答)」(n=89)と質問したところ、「入院治療をするのも初めてだったので、入院・手術・術後のプロセスに不安がつきまとった」や「子どもが小さかったので、不安を与えたことが申し訳なかった」など89の回答を得ることができました。

<自由回答・一部抜粋>

  • 入院が長かったので、辛かった。
  • 不安からのストレスで睡眠が不安定になり疲れる。
  • 食事。
  • 入院治療をするのも初めてだったので、入院・手術・術後のプロセスに不安がつきまとった。
  • 体が衰えること。
  • 精神的な回復。
  • 病院選び、遠くても大学病院等に紹介状を書いてもらって手術を受けるか。
  • 子どもが小さかったので、不安を与えたことが申し訳なかった。

■54.5%が、がんの早期発見のためには「定期的ながん検診」が重要だと実感

 「Q9.ご自身の経験から、がんの早期発見のために重要だと思うことを教えてください。(複数回答)」(n=110)と質問したところ、「定期的にがん検診を受診する」が54.5%、「健康診断の結果を毎回しっかりと確認する」が40.9%、「体調の変化に気を付ける」が32.7%という回答となりました。

Q9.ご自身の経験から、がんの早期発見のために重要だと思うことを教えてください。(複数回答)
 ・定期的にがん検診を受診する:54.5%
 ・健康診断の結果を毎回しっかりと確認する:40.9%
 ・体調の変化に気を付ける:32.7%
 ・医師からの指摘は軽視せず、精密検査を受ける:30.9%
 ・軽い症状でも医師に相談する:26.4%
 ・家族や周囲の健康への指摘に耳を傾ける:18.2%
 ・定期的に家族と健康について話し合う:10.9%
 ・その他:2.7%
  ー主治医による定期的な検査
  ー内視鏡検査をする
  ー健康診断の癌オプション毎回実施

■一回5分の採血だけで全身のがんリスクが明確にわかる、先端検査の「マイクロCTC検査」について、52.7%が「知らない」と回答

 「Q10.あなたは、一回5分の採血だけで、血中に漏れ出したがん細胞を直接捕捉し、その個数まで明示することで全身のがんリスクが明確にわかる、先端検査の「マイクロCTC検査」を知っていますか。」(n=110)と質問したところ、「知っている」が47.3%、「知らない」が52.7%という回答となりました。

Q10.あなたは、一回5分の採血だけで、血中に漏れ出したがん細胞を直接捕捉し、その個数まで明示することで全身のがんリスクが明確にわかる、先端検査の「マイクロCTC検査」を知っていますか。
 ・知っている:47.3%
 ・知らない:52.7%

■マイクロCTC検査を知らなかったがん経験者の82.8%から、「知っていれば受診しておきたかった」との声

 Q10で「知らない」と回答した方に、「Q11.このような検査(マイクロCTC検査)があることを知っていれば、受診しておきたかったと思いますか。」(n=58)と質問したところ、「非常にそう思う」が27.6%、「そう思う」が55.2%という回答となりました。

Q11.このような検査(マイクロCTC検査)があることを知っていれば、受診しておきたかったと思いますか。
 ・非常にそう思う:27.6%
 ・そう思う:55.2%
 ・そう思わない:15.5%
 ・全くそう思わない:1.7%

■まとめ

 今回は、40代以上の経営層・管理職層の男性で、がんに罹患した際も経営層・管理職層だった方110名を対象に、ビジネスパーソンのがん検診と後悔に関する実態調査を実施しました。

 まず、がん経験者の40.1%が、がん診断前に全身がん検査を受けたことがなく、「2年に1回以上」受けていた人は36.3%にとどまりまることが分かりました。また、全身がん検査を定期的に受診できなかった理由としては、「健康診断・人間ドックで十分」(40.0%)や「自覚症状がなく必要性を感じなかった」(30.0%)などが挙げられています。さらに、がん診断時に後悔したことでは、「定期的にがん検診を受けていなかったこと」(26.4%)、がんと診断されてから実際に困ったことでは、「家族に心配や負担をかけてしまった」(43.6%)が最多となりました。最後に、54.5%が、がんの早期発見のためには「定期的ながん検診」が重要だと実感しており、マイクロCTC検査を知らなかったがん経験者の82.8%から、「知っていれば受診しておきたかった」との声が寄せられています。

 今回の調査では、がん経験者の多くが定期的な検診の重要性を痛感していることが明らかになりました。しかし、多忙な経営層・管理職層のビジネスパーソンにとって、時間確保の難しさが検診を受ける上で大きなハードルとなっています。また、全身がん検査を受けていると回答した人の中でも、実際には部分的な検査にとどまっており、十分な検査を受けていない人が多いという実態が浮き彫りになりました。こうした背景を踏まえると、マイクロCTC検査のように時間的制約や負担が少ないがん検査を活用することで、多忙なビジネスパーソンのがん早期発見に大きく貢献できる可能性があるでしょう。

本調査のダウンロードはこちら:https://micro-ctc.cellcloud.co.jp/email
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